お食い初めの儀式に無くてはならないのがお料理
お食い初めは一生食べ物に困らないようにとの儀式で、儀式の順番で料理を食べる真似をさせるというものです。
またお食い初めの儀式と同時に歯固めの儀も執り行うので、
お料理と歯固めの石があれば儀式をすることが出来ます。
正式には母方の実家から家紋入りの新品のお祝い膳が贈られそれに儀式の料理も盛り付けることとなっていますが、
近頃ではご自宅の食器に料理を盛り付けたり、
通信販売でそのまま利用できるお料理セットを利用したりすることが多くなっています。
より古式ゆかしい本格的な儀式がなさられたい方はお祝い膳のレンタルなどもございますのでご検討いただくのも宜しいでしょう。
お食い初めの献立と由来
自然に従い、自然の一部として、自然とともに生きる。
生命を摂取するということから
「いただきます」という日本特有の文化が生まれたとの説があります。
生命のもつ力を摂り込んで自分の力に。そのような祈りの気持ちがあったのですね。
食材それぞれの由来を知ると、よりいっそう意味をもってお食い初めの儀式が出来るのではないでしょうか?
あれがないからだめ。あれもこれもありさえすればいいといういものではありません。
食べ物の命を摂り込むことにきちんと願いの気持ちを込めることが大事です。
お食い初めのメニューは、一汁三菜を基本としています。
お赤飯
赤飯には、邪気を払ったり魔除けの意味があります。
お吸い物
「吸う」力が強くなるようにという意味があり、お乳を良く飲んですくすく育つようにとの意味があります。
鯛の尾頭付き焼き魚
赤色がめでたい鯛。お祝いごとに欠かせないもの。お祝い事で鯛を使う理由や鯛の焼き方など→
煮物
紅白色の大根とにんじん、レンコンしいたけなど彩のが良く旬のものを用意します。多喜合わせとも言われます。
香のもの
季節の野菜をつけた香の物や酢のものを用意します。
お食い初めに用意されることの多いその他のメニューの由来をご紹介します。
海老
ひげが長く腰の曲がる様子から、長寿を願う縁起物。
脱皮を繰り返していくことから出世を願うものともされています。
牛肉牛蒡巻き
巻き物(書物)に似た形から文化・学問・教養を持つことの象徴。
牛は働き者になるよう、牛蒡は地中に深く根を張ることから誠実な人になるようへの願いです。
金団・木の実
実り豊かな人生を送ってほしいの願いを込めて
また金団(きんとん)は金色の団子という意味で
金銀財宝を象徴しており金運を願ったものです。
鶴大根・亀南瓜
長寿の象徴です。鶴は夫婦仲が大変良く一生を連れ添い仲良きことの象徴。
亀は甲羅の六角形模様が吉兆を表すと言われています。
いくら
お祝いにぴったりの鮮やかな赤色をした「いくら」は子宝に恵まれるようにとの願い。
五穀豊穣と子孫繁栄を願ったものです。
蛸
蛸(たこ)は多幸と書かれます。歯固めの意味もあり
歯並び良く、健やかに美しく幸多く成長するようという願いが込められます。
昆布巻き
「子生」の字をあて子孫繁栄を
巻き物(書物)い似た形であることから
文化・学問・教養を持つことの象徴です。勿論、喜ぶの縁起物。
蓮
穴が多数ある蓮根は将来の見通しがきくという意味の縁起物です。
花は神聖で清らかさの象徴。多産で生命力豊かです。2000年以上昔の種が美しい花を咲かせるほど。
なます
めでたいこと、喜びを表す紅色、清浄・神聖を表す白を組み合わせています。
根菜は大地に根を張るので家の土壌がしっかりして栄えるとも言われています。
梅干
しわができるまで長生きを。
無病息災の象徴です。強力な殺菌作用があり、昔の人は疫病が流行ると競って梅干しを食べたので
町から梅干しが無くなったそうです。
蛤吸
同じ貝の貝殻でないとピッタリ合わないことから
良縁にめぐり合うようにとの願いが込められています。
まとめ
お食い初めの儀式はお料理と歯固めの石があれば大丈夫。
お食い初めのメニューは、一汁三菜が基本。
お赤飯、お吸い物(蛤でなくても大丈夫)、鯛の尾頭付き焼き魚、煮物、香のもの。
その他、お節句やおせちで利用するような縁起の良い料理もあるとより豪華になります。
お食い初めでお世話になりました。
届いた箱を見た瞬間から、綺麗で丁寧な仕事が伝わってきました。
文箱ボックス、天むす&牛肉焼きも注文しましたが冷めても美味しく頂きました。
もちろん、お食い初めの料理もとても美味しかったです。また機会がありましたら注文したいと思います